もう迷わない!下顎の反射(開口・閉口・歯根膜)を徹底整理

【歯科衛生士国試】

St

下顎の反射って、ややこしくてよくわからないんだよね

Dr

生理学の範囲でよく出題される「反射」。

特に下顎に関する反射は、「刺激がどこか」「結果的に口が開くのか閉じるのか」の組み合わせが重要です。

丸暗記ではなく、体の仕組みとして理解して得点源にしましょう!

目次

反射の全体像をチェック!

まずは、試験に頻出の4つの反射を一覧表で比較しましょう。

反射名刺激を受ける場所(受容器)結果(筋肉の動き)特徴
下顎張反射咬筋(筋紡錘)閉口(咬筋が収縮)単シナプス反射
閉口反射口腔粘膜などへの弱い刺激閉口咀嚼の維持
開口反射歯や粘膜への強い刺激(痛み開口防御反射多シナプス
歯根膜咬筋反射歯根膜(圧刺激)閉口噛み心地の調節

シナプスは下顎張反射だけ!

Dr

下顎張反射以外は全部多シナプス

各反射の詳細解説

下顎張反射(かがくちょうはんしゃ)

伸張反射(ストレッチ反射)」の一種です。

  • 仕組み: 下顎が急に下げられ、咬筋が引き伸ばされると、「これ以上伸びたら危ない!」と反応して咬筋が収縮(閉口)します
  • 最大のポイント: 国家試験で最も狙われるのは、これが「単シナプス反射」であるという点です。三叉神経中脳路核を経由する特殊なルートを通ります。

下顎張反射は、膝蓋腱反射(膝を叩くと足が跳ねる反射)と同じ単シナプス反射である。

Dr

三叉神経中脳路核を通るのも下顎張反射だけだよ

② 開口反射(かいこうはんしゃ)

口を開ける反射です。(同時に口閉じる筋肉が抑制される)

  • 仕組み: 固いものを急に噛んだり、口の中に痛みを感じたりした時に、反射的に口を開口して組織を守ります。
  • 特徴: 「痛い!」と感じてから動くため、複数の神経を介する多シナプス反射防御反射)です。

③ 歯根膜咬筋反射(しこんまくこうきんはっしゃ)

「噛み応え」をコントロールする反射です。

  • 仕組み: 歯根膜が圧力を感知し、それに応じて咬筋を収縮(閉口)させます。
  • 役割: 食べ物の硬さに合わせて、噛む力を調整する重要な役割を持っています。

神経の通り道(伝導路)をステップで理解

少し難しいですが、余裕があれば「三叉神経」のどこを通るかもイメージしておきましょう。

STEP
受容器

筋紡錘や歯根膜が刺激をキャッチ!

STEP
中心地

 三叉神経中脳路核(感覚の核なのに脳幹の中にある特殊な場所!)

STEP
指令

三叉神経運動核から「噛め!」という指令が出る。

STEP
実行

咬筋などの咀嚼筋が動く。

覚え方のコツ:迷った時の判別法

Dr

試験中に「どっちがどっちだっけ?」となったら、こう考えよう!

  1. 「口が閉じる」グループ: 下顎張、閉口、歯根膜咬筋
    • → 「食べるために噛む(閉じる)」のが基本!
  2. 「口が開く」グループ: 開口反射
    • → 「痛い!危ない!」から口を離す(開ける)!
  3. 「単シナプス」はどれ?:下顎張反射だけ!
    • → 伸張反射(ストレッチ)は最短距離で起こると覚えましょう。

まとめ

咀嚼の反射は、歯科衛生士として「なぜ食べ物が噛めるのか」「なぜ痛みがあると口が開くのか」を説明する基礎知識

下顎の反射
  • 下顎張反射 = 単シナプス = 閉口
  • 開口反射 = 防御反射 = 開口
  • 歯根膜 = 圧力を感知 = 閉口(調節)
Dr

この3点セットを完璧にすれば、生理学の反射問題は怖くありません!

ノートの余白に上の比較表をサッと書いて、記憶に定着させてくださいね。

国試形成でチェック!

第30回 午前-6

 ある反射経路を模式図に示す。この反射はどれか。1つ選べ。

a. 開口反射

b. 屈曲反射

c. 伸張反射

d. 下顎張反射

解答を見る

c

第27回 午後-7

 開口反射で正しいのはどれか。1つ選べ。

a. 片側性に起こる。

b. 閉口筋が抑制される。

c. 筋紡錘が受容器である。

d. 単シナプス反射である。

解答を見る

b

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この記事を書いた人

歯科医師 / 国試予備校講師
現役の予備校講師が、歯科衛生士国試の頻出ポイントを「参考書よりわかりやすく」解説します!
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