【歯科衛生士国試】【歯科予防処置】
St計算問題が出た瞬間、思考停止しちゃいます……。「ppm」とか「NaF」とか、もう見たくない!



苦手な人が多いけど、実はこれ「算数」のレベルなんだ。
覚える数字は少しだけ。このパターンさえ掴めば、計算問題は「ラッキー問題」に変わるよ!
まず覚える!「魔法の数字 2.2」
NaF(粉)とF(成分)の違い
計算問題で一番のひっかけは、「フッ化ナトリウム(NaF)の量」を聞いているのか、「フッ素(F)の量」を聞いているのかです。
ここには「2.2倍」の法則があります。
F(フッ素)の量 × 2.2 = NaF(フッ化ナトリウム)の量
- 軽い
- 成分そのもの
- 計算で出したい数値
- 重い
- 約2.2倍重い
- 「薬剤を作るのに必要な粉の量」を聞かれたらこれ
暗記必須!3つの濃度定数
問題文に書いてない!?覚えるべき濃度



最近の問題は「週1回法で…」としか書いておらず、濃度は暗記している前提で出題されます。
この3つだけは今日覚えましょう!
| 洗口法 | 頻度 | NaF濃度 | フッ素(F)濃度 |
|---|---|---|---|
| 週1回法 | 学校など | 0.2% | 900 ppm |
| 毎日法 | 自宅など | 0.05% | 225 ppm |
| 歯面塗布 | 歯科医院 | 2% | 9,000 ppm |
1ppm = 1mg/L と読み替えるのが計算のコツです!
例:900ppmの液1Lには、900mgのフッ素が入っている。
実践!過去問を解いてみよう
10歳の男児。小学校で毎週木曜日の昼食後(週1回法)、溶液10mLを用いてフッ化物洗口を実施している。
フッ素の口腔内残留量(mg)はどれか。ただし残留率は20%とする。
【第31回 午後74】
正解:1.8
解説
STEP 1:フッ素濃度を思い出す
「週1回法」なので、フッ素濃度は900ppm(=900mg/L)です。
STEP 2:コップの中のフッ素量
1L(1000mL)に900mg入っています。
今回は10mLなので、その1/100。つまり9mgです。
- 式:900(mg) × 0.01(L) = 9mg
STEP 3:残留量を出す
飲んだわけではなく、うがいして吐き出しました。残ったのは20%です。
- 式:9mg × 0.2 = 1.8mg
体重20kgの6歳男児、週一回法によるフッ化物洗口時に、洗口液5mLを誤飲した。
誤飲したフッ素量はどれか。
【第23回 午後66】
正解:4.5mg
解説
STEP 1:濃度と量を整理
- 週1回法 = 900ppm(900mg/L)
- 誤飲量 = 5mL = 0.005L
STEP 2:掛け算する
濃度 × 量 = フッ素量
900 × 0.005 = 4.5mg
※ちなみに、急性中毒量は「2mg/kg」なので、体重20kgの子なら40mgで中毒です。4.5mgなら中毒は起きません。
【難問】薬剤の調整



ここで「2.2倍の法則」を使います!
小学5年生のクラス。フッ素濃度450ppmのフッ化物洗口液が一週間で5L必要である。
洗口液の調整に必要なフッ化ナトリウムの量はどれか。
【第21回 午後78】
正解:5.00g
解説
STEP 1:必要な「フッ素(F)」の量を出す
1Lあたり450mg必要です。それが5Lあります。
- 450(mg) × 5(L) = 2,250mg
これが、必要な「中身(F)」の重さです。単位をgに直すと2.25gです。
STEP 2:魔法の数字「2.2」を掛ける
聞かれているのは「フッ化ナトリウム(粉)」の量です。
粉は成分より約2.2倍重いのでしたね。
- 2.25g × 2.21(係数) ≒ 4.97g
一番近い 5.00g が正解です。
歯面塗布の計算
リン酸酸性フッ化ナトリウム溶液(第II法)を2mL準備した。溶液に含まれるフッ素量はどれか。
正解:18mg
解説
歯面塗布で使うフッ素(APFゲルなど)の濃度は、超高濃度の9,000ppmです。
これは「2% NaF」とも呼ばれますが、計算ではフッ素濃度9,000ppmを使うと早いです。
計算
- 濃度:9,000ppm = 9,000mg/L = 9mg/mL(1ミリリットルに9ミリグラム)
- 量:2mL
- 式:9(mg) × 2(mL) = 18mg





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