消毒と滅菌の違いは「芽胞」にあり!スポルディングの分類と薬剤まとめ

【歯科衛生士国試】【歯科診療補助】

St

「消毒」と「滅菌」って、どっちもバイ菌を殺すことですよね?

違いがよくわかりません……。

Dr

全然違うよ!この区別がつかないと、臨床現場では大事故(院内感染)に繋がるんだ。

キーワードは「芽胞(がほう)」とゼロにするかどうか

ここで整理して、完璧に覚えよう!

目次

洗浄・消毒・滅菌のピラミッド

Dr

まずは言葉の定義をはっきりさせましょう。レベルが低い順に並べるとこうなります。

STEP
洗浄(Cleaning)

対象:目に見える汚れ(血液・有機物)

  • 除去すること。すべての基本。これができていないと、後の消毒・滅菌が効かない!
STEP
消毒(Disinfection)

対象:生存する微生物

  • 人体に害のない程度まで減らすこと。「芽胞」は死なない場合がある。
STEP
滅菌(Sterilization)

対象:あらゆる微生物(芽胞を含む

  • 完全に死滅・除去させ、無菌状態にすること。
国試の鉄則
  • 滅菌 = 菌がゼロ(芽胞も殺す)
  • 消毒 = 菌を減らす(芽胞は生きているかも)

スポルディング分類

Dr

「どの器具を、どこまで綺麗にすればいいか」を決める世界共通のルールです。

クリティカル(危険)」という言葉と一緒に覚えましょう。

国試に出る!2つの滅菌方法

Dr

歯科でよく使われるのはこの2つです。条件(温度・時間)は暗記必須です!

高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)

  • 仕組み:飽和水蒸気と圧力で滅菌する(物理的)
  • 対象:金属、ガーゼ、リネン類など(水と熱に強いもの)
  • 条件
    • 121℃ で 20分
    • 132℃ で 5分
  • 注意点:プラスチックは溶けるのでNG
        精製水(蒸留水)を使用する

酸化エチレンガス滅菌(EOG)

  • 仕組み:ガスによる化学的な滅菌
  • 対象プラスチック、ゴム製品(熱に弱いもの)
  • 条件低温(30〜60℃)で長時間
  • 注意点:ガスに毒性があるため、滅菌後に「エアレーション(換気)」が必要

消毒薬のレベルと代表的な薬剤

Dr

「どの消毒薬がどのレベルか」もよく問われます。タップして確認しましょう。

高水準消毒薬(芽胞にも効く!)
  • グルタラール
  • 過酢酸

毒性が強いので、人体や環境には使えない。器具の浸漬のみ

中水準消毒薬(結核菌・ウイルスに効く)
  • 次亜塩素酸ナトリウム(血液・ウイルスに最強 / 金属腐食性がある)
  • アルコール血液は凝固するので洗浄してから! ノロウイルスには効きにく)
  • ポビドンヨード(イソジン)
低水準消毒薬(普通の細菌に効く)
  • 塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)
  • クロルヘキシジン

過去問でチェック!

第30回 午後-96

 過酸化水素からフリーラジカルを生成して減菌する機器の写真を別に示す。オートクレープ滅菌器と比較した特徴はどれか。2つ選べ。

a. 低温で行う

b. 器内に毎回水を入れる

c. 滅菌の全行程時間が長い

d. 切削器具の滅菌に適している

解答を見る

a.d

第20回 午後-36

 消毒・滅菌法と材料との組合せで正しいのはどれか。

a. EOG滅菌 - プラスチック製品

b. 薬液消毒 - ガーゼ

c. プラズマ滅菌 - 綿花

d. 高圧蒸気滅菌 - ガッタパーチャポイント

解答を見る

a

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この記事を書いた人

歯科医師 / 国試予備校講師
現役の予備校講師が、歯科衛生士国試の頻出ポイントを「参考書よりわかりやすく」解説します!
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