普通石膏・硬石膏・超硬石膏の違いまとめ!

【歯科衛生士国試】

St

実習で使う石膏、「黄色」だったり「ピンク」だったり色々ありますよね。

「普通石膏」と「超硬石膏」って、ただ色が違うだけじゃないんですか?

Dr

色も違うけど、中身の「結晶の形混ぜる水の量が全然違うんだ!

これを間違えると、模型がボロボロになったり、補綴物が入らなくなったりするよ。

国試に出る
3つの違い」を表で完璧に覚えよう!

目次

3つの石膏のスペック比較

Dr

まずはこの表をスクショして覚えましょう!特に混水比用途が重要です。

種類普通石膏硬石膏超硬石膏
JIS分類タイプ2タイプ3タイプ4
主成分β-半水セッコウα-半水セッコウα-半水セッコウ
結晶の形不規則・多孔質
(スカスカ)
規則的・緻密
(ギッシリ)
さらに緻密
混水比
(粉100gに対する水)
0.50
(水が多い!)
0.300.20〜0.24
硬化膨張大きい中くらい小さい
主な用途研究用模型
対合歯模型
作業用模型
(義歯など)
支台歯模型
(インプラント・クラウン)

なぜ強さが違う?「α」と「β」の話

強さの秘密は「製造法」と「結晶

Dr

そもそも、すべての石膏の化学式は同じです。

歯科用石膏の化学式

CaSO₄・1/2H₂O (硫酸カルシウム水和物)

同じ材料なのに、焼き方(製造法)によって「α(アルファ)」と「β(ベータ)」に分かれます。

普通石膏(β-半水セッコウ)
  • 作り方:空気中でそのまま焼く(乾式法)。
  • 結晶:形がバラバラで、スポンジのように穴が多い(多孔質)。
  • 結果:穴に水がたくさん入り込むため、混水比が高く、固まっても強度が低い。
硬・超硬石膏(α-半水セッコウ)
  • 作り方:圧力釜で蒸し焼きにする(湿式法)。
  • 結晶:形がそろっていて、身が詰まっている(緻密)。
  • 結果:余計な水がいらないので、混水比が低く(0.20〜0.30)、カチカチに固まる。

混水比と理工学的性質

Q. 「超硬石膏は水が少ない」と覚えましたが、水が少ないとどうなるのでしょうか?
  • 強度が上がる(密度が高くなるから)
  • 硬化膨張が小さくなる(寸法精度が良くなる)
  • 硬化時間が短くなる(早く固まる)

超硬石膏は「硬化膨張が小さい」のが特徴です。
インプラントやクラウンなどの精密な模型(支台歯模型)を作るには、変形(膨張)してはいけないからです。

国試形式でチェック!

第23回 午前-97

 普通石膏と比較して超硬石膏の特徴はどれか。2つ選べ。

a. 強度が小さい。

b. 硬度が小さい。

c. 混水比が小さい。

d. 硬化膨張寸法変化が小さい。

解答を見る

c.d

第19回 午後-78

 普通石膏で正しいのはどれか。

a. 結晶はα型である。

b. 混水比は0.23~0.30である。

c. 長く練和すると硬化は遅くなる。

d. 硬化膨張は超硬石膏より大きい。

解答を見る

d

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この記事を書いた人

歯科医師 / 国試予備校講師
現役の予備校講師が、歯科衛生士国試の頻出ポイントを「参考書よりわかりやすく」解説します!
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