アペキソとアペキシの違いは?「歯髄が生きてるか」で1発解決!

【歯科衛生士国試】【歯科診療補助】

St

「アペキシフィケーション」と「アペキソゲネーシス」…名前が似すぎていて、どっちがどっちか分かりません!

Dr

カタカナが長くて混乱するよね。でも大丈夫!

「歯髄が生きているか、死んでいるか」

この1点だけ注目すれば、絶対に間違えなくなるよ。

小児歯科や保存修復学で出てくる「幼若永久歯(未完成の歯)」の治療法。
国家試験でも頻出ですが、丸暗記しようとするとド忘れします。

目次

まずは結論!違いは「神経の生死」

  • アペキソゲネーシス = 歯髄が生きている(生活歯髄)
  • アペキシフィケーション = 歯髄が死んでいる(失活歯髄)

どちらも「歯根がまだ完成していない子供の歯(幼若永久歯)」に行う処置ですが、歯髄の状態が全く違います。

Dr

わかりやすく表で比較してみましょう。

スクロールできます
項目アペキソゲネーシスアペキシフィケーション
歯髄の状態生活(生きている)失活(死んでいる・壊死)
目的歯根の成長を続ける根尖を封鎖する
処置内容生活歯髄切断法など感染根管治療に近い
治療後の歯根伸びる正常に完成伸びない短いまま
使用薬剤水酸化カルシウム、MTA水酸化カルシウム、MTA

アペキソゲネーシス(Apexogenesis)

Dr

まずは「生きている」ほうから。

覚え方は「アペキソ“元気(ゲンキ)”ネーシス」だよ!

どんな治療?

虫歯や外傷で神経が見えてしまったけれど、まだ神経は元気な場合に行います。
元気な根っこの神経を残してあげることで、「自分の力で根っこを完成させる(成長させる)」のが目的です。

  • 処置: 主に「生活歯髄切断法(アンプ)」を行います。
  • 結果: 歯根は正常な長さまで伸び、根尖(根っこの先)も自然に閉じます

アペキシフィケーション(Apexification)

Dr

次は「死んでしまった」ほう。

覚え方は「アペキシ“閉(へい)”フィケーション
                  「閉鎖する」イメージを持とう!

どんな治療?

神経が完全に死んでしまい(歯髄壊死)、根っこの先までバイ菌がいる状態です。
でも、子供の歯なので根っこの先がラッパ状に開いています(根未完成)。

Dr

このままだと、お薬を詰める(根管充填)ときに、
         ガッタパーチャが先から突き抜けてしまいますよね?

だから、「人工的に壁を作って、先っぽを塞ぐ」治療が必要です。

STEP
根管内を掃除する

通常の感染根管治療のように、死んだ神経や汚れを取ります。

STEP
薬を入れる

水酸化カルシウム製剤などを貼薬します。

STEP
硬組織バリアができる

数ヶ月〜数年待つと、根っこの先に「石灰化バリア(硬組織の壁)」ができて根尖の閉鎖がされます。

STEP
根管充填

根尖が閉鎖できたら、ガッタパーチャなどで最終的なお薬を詰めます。

ここがポイント!

アペキシフィケーションでは、歯根は伸びません!
治療を始めた時点の「短い長さ」のままで、出口だけが塞がります。

国試で出る!使用する薬剤

どちらの治療法でも、よく使われる薬剤は共通しています。

  • 水酸化カルシウム製剤(強アルカリ性で石灰化を促す)
  • MTAセメント(近年増えている、生体親和性が高い)

昔の国試では「水酸化カルシウム」一択でしたが、

            最近は「MTA」も正解になることが多いので、両方覚えておきましょう!

まとめ

アペキソ「ゲ」ネーシス

  ・「ゲ」ンキ(元気)な歯髄

アペキシフィケーション

  ・死んでいる歯髄

  ・根っこは伸びない(壁を作るだけ)伸びる(成長する)

国試形式でチェック!

 9歳の男児。外傷により上顎中切歯の歯髄が壊死していた。エックス線写真では歯根未完成による根尖の開大を認める。行うべき処置はどれか。1つ選べ。

a. 生活歯髄切断法

b. アペキシフィケーション

c. アペキソゲネーシス

d. 直接覆髄法

解答を見る

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第34回 午前-42

 アペキソゲネーシスで期待できるのはどれか。1つ選べ。

a. 歯根の成長

b. 歯髄の再生

c. 根尖病巣の治癒

d. セメント質様硬組織の添加

解答を見る

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この記事を書いた人

歯科医師 / 国試予備校講師
現役の予備校講師が、歯科衛生士国試の頻出ポイントを「参考書よりわかりやすく」解説します!
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