【歯科衛生士国試】【歯科診療補助】【口腔機能低下症】
St最近よく聞く「口腔機能低下症」ってなんですか?「オーラルフレイル」との違いもよくわからなくて……。



高齢社会の今、国試でも超頻出のトレンド分野だよ!
2018年に保険収載されてから、臨床でも重要度が上がっているんだ。
ここでは「7つの検査項目」と「基準値」をゴロ合わせや表でわかりやすく解説するね!
口腔機能低下症とは?
まずは定義を理解しよう
加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能(咀嚼、嚥下、発音など)が複合的に低下している疾患のこと。



よく混同しやすいのが「オーラルフレイル」との違いです。この流れを頭に入れておきましょう。
何でも噛める、飲み込める
前段階
滑舌が悪くなる、食べこぼしが増えるなどの「サイン」が出ている状態。まだ可逆的
疾患
検査によって数値的に機能低下が認められた状態 専門的な管理・訓練が必要
国試のひっかけ注意!
オーラルフレイルは「概念・状態」ですが、口腔機能低下症は診断名がつく「疾患」です。
7つの検査項目と基準値
暗記必須!7つの下位症状と検査基準



口腔機能低下症と診断されるには、以下の7項目のうち3項目以上が該当する必要があります。
タップして基準値を確認してみましょう!
口腔衛生状態不良
- 検査方法:舌苔の付着度を見る(TPI:Tongue Plaque Index)
- 基準値:TPI 50%以上(付着度Ⅲ度)
- 概要:舌を9分割して、5エリア以上に舌苔があれば該当。
口腔乾燥
- 検査方法:口腔水分計(ムーカス®)
- 基準値:27.0未満
- 別法:サクソンテストなら2g/2分 以下
咬合力低下
- 検査方法:感圧フィルム(デンタルプレスケールⅡ)
- 基準値:200N未満
- 別法:残根・動揺歯を除く残存歯数が20本未満
舌口唇運動機能低下
・検査方法:オーラルディアドコキネシス
・基準値:/pa/ /ta/ /ka/ のいずれかが毎秒6回未満
(パ=唇、タ=舌前方、カ=舌後方)
・測定機:健口くんなど
低舌圧
- 検査方法:舌圧測定器(JMS舌圧測定器)
- 基準値:30kPa未満
咀嚼機能低下
- グルコース溶出法
- 方法:グミを30回噛んで、溶け出した糖分を測る。
- 基準:100mg/dL未満
- 咀嚼能率スコア法(別法)
- 方法:グミを20回噛んで、破片の大きさを図と比べる。
- 基準:スコア2以下
- カラーチェンジングガム法(別法)
- 方法:ガムを2分噛んで、色の変化(赤み)を図と比べる。
- 基準:スコア3以下
- 「咀嚼(そしゃく)は 3・2・1(サン・ニー・イチ)!」
- 3:ガムの色評価スコア 3以下
- 2:グミの粉砕スコア 2以下
- 1:グルコース 100未満
嚥下機能低下
- 検査方法:嚥下スクリーニング検査(EAT-10)
- 基準値:3点以上
- 別法:聖隷式嚥下質問紙で該当あり
基準値はすべて「以下」または「未満」=「それより悪い(低い)」場合に低下と診断されます!
管理・指導内容



ここが歯科衛生士が中心となるアプローチです。
診断がついたら、口腔機能管理(指導・訓練)を行います。項目に合わせたトレーニングを指導しましょう
- 口腔衛生状態不良
- 口腔乾燥
- 唾液腺マッサージ、保湿剤の活用。
- 舌口唇運動機能・低舌圧
- パタカラ体操、早口言葉。
- ペコぱんだ®などの器具を使った抵抗訓練。
- 咀嚼・嚥下機能
まとめ
口腔機能低下症は、「7項目のうち3項目以上」で診断されること、そして各検査の「カットオフ値(基準値)」を覚えることが合格への鍵です!



特に、舌圧(30kPa)やディアドコ(6回/秒)は数字そのものが問われやすいので、語呂合わせなどで確実に暗記しておきましょう。
国試形式でチェック!
第34回 午前-110
70歳の男性。食べづらさを主訴として来院した。脳梗塞の既往がある。口腔機能低下症の検査結果を表に示す。適切な口腔機能訓練はどれか。2つ選べ。


a. 舌抵抗訓練
b. アイスマッサージ
c. 口唇の可動域訓練
d. バルーン拡張訓練
解答を見る
a.c
第32回 午後-110
機器の写真を別に示す。口腔機能低下症の評価に用いるのはどれか。
2つ選べ。




a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
解答を見る
b.d
第30回 午前-59
口腔機能低下症の診断に用いるのはどれか。2つ選べ。
a. 口臭
b. 歯数
c. 舌圧
d. 咬合力
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c.d










コメント
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