歯周病検査の総まとめ!指数のアルファベットと基準値を完全攻略

【歯科衛生士国試】【歯科診療補助】

目次

絶対に外せない「基本の3大検査」

まずは臨床でも国家試験でも最も基本となる検査です。

1. プロービング検査

  • 使用器具: ポケットプローブ(WHO型、ウィリアムス型など)
  • 測定圧: 20〜25g(爪が白くなる程度、とよく言われますが国試では数値!)
  • 見る項目:
    • PD(ポケット深さ): 歯肉縁からポケット底まで
    • CAL(クリニカルアタッチメントレベル): CEJ(セメント・エナメル境)からポケット底まで
    • BOP(出血): 炎症の活動性の有無

2. 動揺度検査(ミラーの分類)

  • 使用器具: ピンセット(2本)
  • 方法: 歯を挟んで動かす(1本は固定、もう1本で動かす、または両方で動かす)
  • 基準(重要!):
    • 0度: 生理的動揺の範囲(0.2mm以内)
    • 1度: 前後左右(唇舌側)にわずかに動く(0.2〜1.0mm
    • 2度: 水平方向(前後・左右)に1.0~2.0mm動く。
    • 3度: 前後左右・近遠心 + 垂直方向(沈下する)に動く(2.0mm以上

3. 根分岐部病変の検査

  • 使用器具: ファーケーションプローブ(ネーバースプローブ)
  • 分類:Lindeの分類 または Glickmanの分類
    • 国試では「トンネルのように貫通しているか(3度)」がよく問われます。

プラーク・口腔清掃状態の指数

学生が一番混乱する「アルファベットの指数」です。
「何を」「どこの歯で」「どう評価するか」で整理しましょう。

指数名正式名称対象・特徴評価方法
PCRPlaque Control Record
(O’Leary)
全歯の4面染め出し「あり・なし」で判定
20%以下が目標     ※最も臨床で使う
PlIPlaque Index
(Silness & Löe)
対象歯の4面歯頸部の厚みを見る
乾燥させて探針で触って判定(0〜3の4段階)
PHPPatient Hygiene Performance代表6歯
5区画
染め出して、歯面を5つに分けてスコア化
OHI-SSimplified Oral Hygiene Index代表6歯
頬側・舌側
DI-S(汚れ)とCI-S(歯石)を足して評価
疫学調査(集団)向き
Dr

「PCR」は臨床実地問題で計算式が出ます!

(赤く染まった面数 ÷ 全歯面数) × 100

この計算は絶対にできるようにしておこう!

PHP・OHI-Sの対象歯

16, 11, 26, 36, 31, 46(上顎両側第一大臼歯、上顎右側中切歯、下顎両側第一大臼歯、下顎左側中切歯)

歯肉の炎症状態を表す指数

プラーク(原因)ではなく、結果として「歯肉がどうなっているか」を見る指数です。

指数名正式名称対象・特徴評価方法
GIGingival Index
(Löe & Silness)
対象歯の4面炎症の重症度を見る
プロービング時の出血などで判定(0〜3)
PMA指数Papillary-Marginal-Attached前歯部が中心炎症の広がり(範囲)を見る
P(歯間乳頭)、M(辺縁)、A(付着)のどこまで赤いか。
  • PlI と GI はセット!(同じLöe先生が作った。厚みや重症度のスコア0〜3)
  • PMA は「エリア(範囲)」を見る!

その他の重要検査・用語

1. 咬合性外傷の検査

  • フレミタス(Fremitus):
    • 患者さんにカチカチ咬んでもらい、術者が指を歯肉に当てて「振動」を感じ取る検査。

2. X線検査(レントゲン)

  • 歯槽骨吸収の状態
    • 水平性骨吸収: 慢性歯周炎(軽度~中等度)で一般的に見られる。
    • 垂直性骨吸収: 重度歯周炎、咬合性外傷の合併時に見られる。

キーワードはアタッチメントロス

3. 口臭検査

  • 官能検査: 術者が直接嗅ぐ。
  • 機器測定: ガスクロマトグラフィーなど(揮発性硫黄化合物:VSCを測る)
    • メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイド

国試形式でチェック!


第34回 午後-22

歯周病に関する指数の診査対象歯を図に示す。該当する指数はどれか。1つ選べ。

 

a. GI

b. PI

c. GB Count

d. PMA Index

解答を見る

a

第23回 午前-64

 歯周病の検査はどれか。2つ選べ。

a. 顎機能検査

b. 唾液潜血検査

c. カリオスタットⓇ

d. 付着歯肉幅の測定

解答を見る

b.d

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この記事を書いた人

歯科医師 / 国試予備校講師
現役の予備校講師が、歯科衛生士国試の頻出ポイントを「参考書よりわかりやすく」解説します!
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