【歯科衛生士国試】【人体の構造と機能】【生理学】
St骨のリモデリングって、ランク(RANK)とかランクル(RANKL)とか登場人物が多くて覚えられない…



その気持ち、わかります!でも、骨のリモデリングは「歯周病学」「矯正歯科」「インプラント」など、多くの科目に関わる超重要ポイント。
ここを整理すると一気に点数が伸びますよ!
「骨のリモデリング」とは?



骨は一度できたら終わりではありません。一生の間、古い骨を壊して新しい骨に作り変える作業を繰り返しています。これを骨のリモデリングと呼びます
- カルシウムの調整:血液中のカルシウム濃度を一定に保つ
- 骨の維持:古くなった骨を新しく丈夫にする
リモデリングの主役は2つの細胞
- 役割:骨吸収(酸:H+分泌)
- 特徴:多核の巨大細胞
- 居場所:ハウシップ窩(骨を食べてできた窪み)
- 酵素:酸性ホスファターゼ
- 役割:骨形成(I型コラーゲン)
- 特徴:単核、アルカリホスファターゼを出す
- 変化:骨の中に埋まると骨細胞になる
「破壊する」のが破骨細胞
「芽が出る(作る)」のが骨芽細胞
国試の山場!RANKとRANKLの仕組み



この細胞同士の連携の仕組みです。
「破骨細胞が勝手に暴れだす」のではなく、実は骨芽細胞が指令を出している点がポイント
- RANKL(ランクル):骨芽細胞が出す「鍵」
- RANK(ランク):破骨細胞(の前駆細胞)が持っている「鍵穴」
- 骨芽細胞の表面から「RANKL」が現れる。
- 破骨細胞前駆細胞の「RANK」に、それが結合する。
- 破骨細胞への分化・成熟が促進される!
- 成熟した破骨細胞が、骨を吸収し始める。





骨芽細胞がRANKLを使って、破骨細胞を成熟させているね
骨代謝に関わるホルモン・因子



暗記必須 「血中のカルシウム濃度」を基準に考えると覚えやすいで
パラソルモン(副甲状腺ホルモン)
- 作用:骨芽細胞に作用 → 破骨細胞数が増加 → 血中のカルシウム濃度を上げる
- 骨への影響:骨吸収を促進(骨を溶かしてカルシウムを血液に流す)
2. カルシトニン(甲状腺から分泌)
- 作用:破骨細胞に直接作用 → 血中のカルシウム濃度を下げる
- 骨への影響:骨吸収を抑制(骨にカルシウムを戻す)
3. エストロゲン(女性ホルモン)
- 作用:骨芽細胞、破骨細胞のどちらにも作用する → 骨吸収を抑制する
- ポイント:閉経後にエストロゲンが減ると、骨吸収が止まらなくなり骨粗鬆症になりやすい。
| ホルモン | 破骨細胞 | 骨芽細胞 | 血中Ca濃度 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| パラソルモン | 促進 | 作用する | 上昇 | 骨吸収促進 血中Ca上昇 |
| カルシトニン | 抑制 | 低下 | 骨吸収抑制 | |
| エストロゲン | 抑制 | 促進 | 骨吸収抑制 女性ホルモン |



パラソルモンは、骨芽細胞に作用して、間接的に破骨細胞を動かす
カルシトニンは、破骨細胞を直接止める!
国試形式でチェック!
第26回 午後-7
破骨細胞の活性を抑制するのはどれか。
a. カルシトニン
b. バソプレッシン
c. 活性型ビタミンD
d. 副甲状腺ホルモン
解答を見る
a
第25回 午前-2
骨改造〈リモデリング〉で、脱灰して骨基質を吸収するのはどれか。
a. 骨細胞
b. 骨芽細胞
c. 破骨細胞
d.マクロファージ
解答を見る
c
まとめ
Q. パラソルモンの受容体があるのは?(直接作用するのは?)
骨芽細胞
パラソルモンは骨形成を促進する?
いいえ
※骨芽細胞を使うけど、やらせる仕事は「骨吸収の準備」
Q. 破骨細胞の分化誘導因子(RANKL)を発現するのはどれか?
骨芽細胞
Q. 閉経後の骨粗鬆症の原因となるのはどれか?
エストロゲンの減少



活性型ビタミンDも骨に関係するから確認しておいて



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